真実の作品情報・感想・評価

上映館(13館)

「真実」に投稿された感想・評価

jam

jamの感想・評価

3.9
彩どりの葉蔭をゆっくりと。
それぞれが、それぞれの人生を生きて。

母、よりも女優であること。
身体に染みついたものはそうそう変わらない。

家族にとっては"真実"とは違う、そんな内容の自伝
けれども、女優にとってはそれこそが"真実"


女優・ファビエンヌは、まさにカトリーヌ・ドヌーブそのものなのでは、と思わせる自然な佇まい。
素直に母と心を通わせたい、
その気持ちが隠しきれない娘、リュミエール。
近年のジュリエット・ビノシュの演じたなかでは、一番しっくりと役に溶け込んでいたように思い…


ふたりの間に、今もなお大きな影を落とす
サラという存在
劇中ずっとサラはどんなに素敵な人だったのだろう、と思い続け。
そこに、現在のファビエンヌを揺るがす、
マノンという新進気鋭の女優が絡んで。

幾重にも複雑に絡まった糸を
丹念に解いていく過程が淡々と、時にはクスッと笑えるエピソードを挟んで描かれていく。

母と娘の真実が
緩やかに姿を見せて

ママを許しちゃいそう…

自らの"現在-いま"を
ファビエンヌがしっかりと受け止めて

映画の為に"負ける"のよ…

マノンのなかにサラを認め
ワンピースを贈る、その表情の柔らかさに


ほんの少し前に
複雑な気持ちを抱いて歩いた庭
庭の隅には、カメの置物

一枚一枚の、葉の揺れ動く様は
歩くそれぞれの心模様

パリの冬って大好き

すうっと風景がのぼり、
私は。
自分の"現在-いま"に想いを馳せる…
是枝監督が以前書いて実現しなかった、女優を主人公にした一人芝居の企画を下敷きにカトリーヌ・ドヌーブと実際の娘で女優であるキアラ・マストロヤンニの関係を反映させたことでリアリティを出し、それでいて是枝監督の得意とする「家族ドラマ」に仕上げている。何よりちゃんとフランス映画に仕上がっている。

是枝監督だと言われなければ、普通にフランス映画として観てしまうだろう。

プレッシャー、葛藤、老いへの恐怖、若手女優への嫉妬...と素直になれない大物女優が出版した自伝本「真実」は嘘と誤魔化しばかり、彼女の「真実」はどこにあるのか…ということを娘、マネージャー、パートナー、元夫、共演女優を通して静かに描かれていく。

合格点以上のフランス映画の雰囲気やクオリティを保っているが、あえて言うならフランス映画のもつミステリー感はもう少し欲しかった。しかし、その代わりに和やかな雰囲気の中に少しコメディ・タッチでその点はイーサン・ホークが出演しているからなのか、どことなくアメリカ映画らしさもある。

どちらにしても日本らしさはなく、変に日本テイストを入れるわけでもなく、その国のテイストに適応する能力は世界に認められると思う。これからオファーが殺到するのではないだろか。

劇中のSF映画が妙におもしろそうでそちらの方も映画化してもらいたいぐらいだ。
hrmnkzt

hrmnkztの感想・評価

4.2
丁寧な眼差しに溢れていて、とても良かった。
特にシャルロットの描写が好きだった。
真実

ママ、あなたの人生 嘘だらけね。

https://www.cinema-life-career.com/entry/2019/11/18/174316
Ellieeeee

Ellieeeeeの感想・評価

3.7
世界のKORE-EDAによるフランス映画。もちろんほぼフランス語が飛び交うのだが、どことなく邦画を観てるようで、不思議な映画空間でした。
そういう意味では、邦画をあまり観ない私にとっては少し退屈でした。

「真実」ってだけにドロドロした内容かと思いきや、特に大きなドラマもなく、平和に淡々と話が進んでいくので、どちらかというと「海街ダイアリー」に似た感じがしました。
「万引き家族」を観た後の作品だっただけに、そこでの気持ちを引っ張り過ぎた…
でも、KORE-EDA監督らしさというのはちゃんと滲み出ていて、やはり撮り方や色彩もとてもオシャレでした。

「事実」は一つでも、「真実」は書き換えられる。私の人生を映画に例えれば私が常に主人公であり、その中でどう演じていこうが私の自由。真実は私が好きなように作っていけばいい。
そんなメッセージをこの作品から受け取ったが、多分私みたいな一般ピーポーより、役者さんとかのほうが響く気がしてなりません。
でも、いい作品でしたよ。はい。
藍沢

藍沢の感想・評価

3.0
出てくる人が皆んな(おそらく)本音を言ってないのだが、でも家族だから皆んなが皆んな本音を全部ぶちまけてるのか?と言われれば100%そうではないわけで。
本音が見えて初めて変わるものもあれば、変わらないものがある。
本当のことを言うにしろ、嘘をつくにしろ、それらを突き合わせた結果が「真実」なのであって、隠されたものを包み隠さず明かすことが必ずしも「真実」になることはないのだろうな〜と思った。

それにしても、是枝監督の撮るイーサン・ホーク、あまりにも甘くて格好良くてチャーミング過ぎやしませんか?????????
素晴らし過ぎて失神するかと思ったわ。
shin

shinの感想・評価

2.8
フランス版是枝視点セラヴィ家族映画。
ビビっとくるポイントが日本版是枝視点家族映画とは、ちと違うけどホッコリしました。
僕はやっぱり、日本版是枝のがしっくり来るかなぁ

差し込まれてる映画音楽は、日本ぽくて不思議な感じがしたけど、なんか合ってた。
anapan

anapanの感想・評価

3.8
すごく丁寧にゆっくりと母娘の関係性を描いているので途中、なんかちょっと地味な映画だなと思ったのですが、俳優の豪華さやら、万引き家族の次ということに引っ張られ過ぎてたかも。最後まで観るとしみじみ良い感じ路線の是枝サイズ感でした。是枝印のこの映画、フランス人どういうふうにこの映画を観るんだろうというのがとても気になります。
mei

meiの感想・評価

3.5
イーサンホーク、見る前から浮いてんなwと思ってたけど、合っていた。正しかった。キャスティングは正しかった。
是枝さんすごいんだなと思った。
かなり良かった。
一番前の席になってしまったんだけど、音がよく聞こえてよかった。
KZK

KZKの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

真実とはなにか。それをあまり追い求め、考え過ぎて作品を追ってしまうと物足りなかったり、心が生温いまた終わってしまうかもしれない。

あたり頭を使わず、目で見て心で感じることがこの作品のベストな見方ではないかと個人的には感じた。

題名の真実とはなにか、個人的な解釈になるが、僕自身は虚構も事実もそれが人を傷つけるものでないのであれば真実として共有していいのではないか。
その虚構こそが、いずれ真実となり幸せに繋がるのではないかと勝手ながら解釈し、ハートフルな作品だなと楽しませてもらった。

もしかしたら監督の意図とは違うかもしれないし、もっと正しい見方があるかもしれない。

ただ僕にとっては、虚や真実が入り混じった世の中で生きていき、それに目くじら立てて、真実か嘘かはっきり答えをだして生きなくてもいいのではというメッセージのほうが実生活において影響があると思い、そう捉え楽しませてもらった。

それにしてもシャルロット可愛すぎる。あんな可愛い娘、自分にもほしい。もちろん真実だ。
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