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「真実」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

カトリーヌ・ドヌーヴ × 是枝監督

終始名女優に対する監督の尊敬と愛を感じられたし、カトリーヌ・ドヌーヴの演技は流石だった。

見慣れた国外の役者だらけだけどしっかりと是枝作品で、随所で差し込まれるカットのアングルやワンシーンでの人物の収め方が是枝さんだった。
是枝さんのヌーヴェルヴァーグ作品みたいなものをフランス合作で見てみたいなとも思ってしまった。

本作見る直前に「ロシュフォールの恋人たち」を見返したから改めてカトリーヌがどんな女優だったかを再認識できたし、ジュリエット・ビノシュとは正反対の女優で、母娘の対比をより感じることができた。

ピエールおじいちゃんの下りは可愛いかった。
ラストシーンではやっぱりカメの姿でひょっこり登場してた。

あとイーサン・ホークもいい婿役、パパ役を演じててほっこりした。
カトリーヌドヌーヴの変遷を知らなかったから、これがカトリーヌ…??!!って衝撃だった。豹柄の毛皮着た太った上沼恵美子にしかみえなかった。(ごめんなさい)
普段ルッキズムなんて時代遅れ!って思ってるはずの自分の底の浅さを思い知らされた。
是枝監督ぽいフランス映画を見たから、次はフランス映画っぽい是枝監督作品を観てみたけど、こんな淡々とした物語なのにしっかりエンターテイメントしてて、きちんと引き込まれる作りなのやっぱりスゴイなぁとあらためて思う。ただ単に日本人の感性のほうが共感しやすいってのもあるかもしれないけど。


一度頂点行ったクリエーターって、なんか自分の職業を題材にした作品に手を出しがちだなって思うのと、わりとありがちなストーリーだったような気もしたけど、あいかわらず淡々と人物の心情変化を描いて尚且つ『歩いても 歩いても』を思わせる綺麗に伏線を片づけるシナリオなのはよかった。
ラストも子気味よくって、これは好きな方の是枝監督作品。

阿部寛さんぽいポジションの父親が、一人だけアメリカ人でフランス語の会話に混じれなくてぽつーんってなってるのかわいいwって思っちゃったけど、どう考えても樹木希林さんがチラつく怖いおばあちゃんと、リリー・フランキーさん生き写しのような玩具を直すおじいちゃんが出てきて妙な作家性と既視感を感じた。

それでもきれいなシナリオのこんな雰囲気の映画が観れるなら、いくらでも焼き回しで構わないとも思った。
もっとクセのある作品になっているのかと思いきや、優しいほっとする作品だった。
イニシャルのくだり、なるほど〜と思いながらBBのところで笑えた。
昔は苦手だったジュリエットビノシュだけど歳を重ねてくごとに(彼女がなのか自分がなのか?)いい女優さんだと思うようになった。リュディヴィーヌサニエがすっかり大人になってて不思議な感じ。
なんというか基本的に終始薄いというか前半は特に退屈した

"嘘をつけない"母、正直さが毒舌になり娘との関係もイマイチ、というのは樹木希林の母親と被る

ステージの上で勝ち残れなかった奴が社会に逃げこむのよ(政治的な運動をしたりする)と冷めた目で見ているのは、本人も同じこと思ってたりしそうだな…

結局娘とは和解するのだけれど、母はそこでも正直に徹しているわけで、何か優しい言葉、優しい嘘をかけたりしたわけではない。実は演劇を見に行っていたのだ(嘘をつけないからヘタだと言うしかないので行ったことを内緒にした)、とか娘の魔女役を見て私も魔女の役をやったのだ、とかいう"真実"を知らせただけ。うわべの言葉ではなく、母自身の行動を後に言葉で明かしただけ、行動こそが娘への愛を示していたということ。

一方で、娘は孫に「宇宙船に行って」という素敵な、優しい嘘を母に向かって言わせる。母は、それを"真実"だと受け止め、とても嬉しそうにしていたと娘は報告する。「これって真実なの?」
こちらは優しい母親に育てられたかったという娘の優しさがこもった、娘なりの愛の言葉。仏教でいう愛語のようなものか。客観的な真実、正直さよりも相手を積極的に喜ばせるコミュニケーションを娘は選ぶ。この対比は良かった。

そんな"優しい"? 娘を作り上げたのは正直で毒舌な母でもある。

親子の関係というのは、本人による「自伝」ですべて表せるほど単純な真実のようなものではない、ということだろうか。
ミミ

ミミの感想・評価

3.0
女優・母
娘・物書き
母娘わかりあってるようで難しい

カトリーヌ・ドヌーヴさんやっぱり綺麗。
年をとられて大きくなったけれども素敵。
なな

ななの感想・評価

4.0
女優に人生をかけていたんだと思います。
その過程で後悔することも沢山あっただろうし、中々言葉にして伝えることの出来ない性格も役者さんには多いのかもしれないです。

このレビューはネタバレを含みます

のっけから「あたしは女優なんだからほんとの事なんて書くわけないじゃない」とのたまう大女優ファビエンヌの性格が突き抜けていて良かった。カトリーヌ・ドヌーブの新しい面を見た気がします。もっと突き抜けてくれても良かったです。
(さらに終わりの方で娘リュミールと和解したかと思ったら、「この感覚を演技に生かさなくちゃ」という言葉を聞いた時の「はぁ~?!」みたいなジュリエット・ビノシュの表情、最高でした!)

本当の自分と女優の自分の境目が曖昧で、それが真実をうやむやにするというのは、観客を煙に巻くような是枝監督らしい演出でした。そしてその中で母と娘の確執が少しずつ少しずつほぐれていくわけですが、興味深いのは、その過程に日本的な情緒が漂っていることです。それをフランスの大女優二人が演ずるというのが、この作品の大きな醍醐味かと思いました。……監督のこの仕掛けに脱帽してしまいました。前知識なく見ましたが、とても良かったです。好きな作品の一つです。
国民的大女優の母、その娘は物書きで、娘婿は俳優で…ってこれは樹木希林と娘のことでは?
娘婿の軽薄さや、元夫が妙な距離感で関わっているところも似ている。

日本映画にすると生々しくなり過ぎるから仏映画にしたのかしら。
なんとなく是枝監督の底意地の悪さが感じられて、その点は良かったです。

母親の死後やたら露出が増え、今じゃすっかり文化人枠に収まって活躍中の也哉子氏を見ると、なんとも言えない気持ちになるんですが、そりゃまあ両親ともにショウビジネスの人間なんだから「出たがり」は血だよね。
ムウ

ムウの感想・評価

2.4
大袈裟なタイトル
過去の栄光を引きずってるイタい女優とその周辺の淡々系
面白くはない
カトリーヌドヌーヴは77歳か
雨傘さしても体があふれる
クレープ食ってる場合じゃないけど演技はさすが
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