少し期待してたが、良くもなければ悪くもない。役者だけはいい。それだけ。
脚本がとあるキーパーソンを匂わせようとしているんだけれど、うまく連想しきれないで終わっているのがかなり残念。これなら写真だけでもきっちりと顔を出してくれるほうが、“この人に敵わなかったんだな”っていう感じがあって良かったのに。
まあ、カトリーヌ・ドヌーヴに勝ってしまう女優なんていないってことなのかな。
イーサン・ホークの頼りなさげな夫がよかった。気弱で、でも愛してしまう感じ。あんなの不可抗力で傍にいてほしくなる弱さを見せるのが上手。
あと、フランスの女優は本当に場面への馴染み方が自然。変に浮き出て見えない。街並みと人物がマッチしているといえば当たり前なんだけど、なんであんなに影を落としこむのが上手なんだろう。
吹き替えはとにかく微妙だったので、豪華だったらそれがいいみたいな思考回路は本当やめてほしい。