アラシサン弐

真実のアラシサン弐のレビュー・感想・評価

真実(2019年製作の映画)
3.7
是枝監督が描く「微妙な関係の家族」は、舞台が日本からフランスに変わっても卓越した雰囲気があって根底にあるものに変わりはないなと思う。

ただし、監督特有の社会性のあるメッセージとか家族関係のエグみとかは薄めで、むしろ壊れてかけのものが修復されていくような希望を感じる話ではあった。
会話の中から過去のことが掘り出されていく展開も相変わらずテンポがいい。

母が喜ぶようなことを娘に言わせて「これは真実?」って聞き返されるシーンが凄まじく真理をついてるような気がする。

真実を打ち明けることで分かり合えることもあるけれど、孫に魔法のこと話したりとか真実ではないことで分かり合えることもある。
真実が全て幸せだとは限らないんだな。

犬と亀がすごい可愛い。
アラシサン弐

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