Elijah

真実のElijahのレビュー・感想・評価

真実(2019年製作の映画)
3.8
劇場鑑賞。
黒沢清監督の『ダゲレオタイプの女』もそうだったように見事なくらい是枝裕和監督がフランス映画に馴染んでいた、何の違和感も覚えることなく。
そして、これはある家族を描きつつ紛れもなくカトリーヌ・ドヌーヴ独擅場の映画に思えた。
お目当てのイーサン・ホークは自分の立ち位置を理解し、目立つ訳でもなく邪魔になる訳でもなく良い塩梅で演技をしているのが印象的だった。
彼とドヌーヴが一緒に踊る場面がmyハイライト。
劇中、フランス語と英語が自然な流れで会話として成立させる描写に真実味を感じられたのも嬉しい。
ジュリエット・ビノシュはフランス語と英語それぞれを話す時に声色が違っていたり。
リュディヴィーヌ・サニエは友情出演的な助演の役回りだったり。
お気に入りの場面は「出来る女優はイニシャルが同じ」という話になって、ブリジット・バルドーの名が出た途端にドヌーヴが真顔で「ない、ない」と一蹴するところ。
追記。
イーサン・ホークを始めとする男性たちの出演場面を増やした“特別編集版”が11月1日(金)より劇場公開されるとのこと。
Elijah

Elijah