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GODZILLA 星を喰う者のgnspのレビュー・感想・評価

GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)
3.0
最終章にしてようやく「これはこれでアリ」という評価に自分の中で辿り着けたのには素直に安心した。

タイトルが出るシーンのCGが凄すぎ。
思い切って戦闘シーンをゴジラvsギドラに絞っていたので、その分会話劇はシリーズ中一番良かったかなあ。
「業」の概念はゴジラと切っても切れない存在だけど、それをここまで表面化させたのはなかなかないのでは。
がしかし、「業」の側面が表に出てくるほど、「この話にゴジラを使う必要性って薄くない?」と感じさせてしまうのもまた今作で感じた。
業がメタファーであるこそすれ、表に出すとその深みが薄くなってしまうし、ゴジラを出す必要も薄くなりますよね…
表に出さない趣こそが「ゴジラ」作品だという気持ちを持つ人は多そうだ。

三部作全体としては、やはりピークに置くべき2章で大きな方向転換があったことで、「見たいものはないな」と見捨ててしまった人がめちゃくちゃ多いのではないかと。需給バランスの重要性を痛感。
前述の通り「これはこれでアリ」だと自分は思うが、およそ全体4時間半をこれにかける価値があるかと聞かれたら、そりゃ首を横に振らざるを得ない。

今作3.5、シリーズ2.5で、真ん中取って3.0で。
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