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ザ・ゴールドフィンチのsaeのレビュー・感想・評価

ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)
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原作読んだ上で鑑賞。ある1つの絵とある事件により、罪悪感と喪失感で苦しむテオを少年期から青年期まで描いた映画。
音楽も良いが、何より映像が泣きそうなほど美しかった。それだけで見れて良かったと思えるほど。調べたら撮影はロジャー・ディーキンスで納得。
テオを演じた2人の俳優の演技とか表情がすごく良くて、感情がヒリヒリ伝わった。ボリスの少年期を演じたフィンもボリスの危うさとか奔放さ、何故だか惹かれてしまうところは役にぴったり。この物語のボリスはとても魅力的なキャラクターだと思う。テオとボリスの関係は曖昧なところ含めとても好き。
時に人は間違いを犯す、誤った道を進む。でもその道が、実は正しい道だったってことも、望む方へ進んでいたってこともあるのかもしれない。
胸を締め付ける切なさと温かさが胸に残る
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