saeさんの映画レビュー・感想・評価

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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

2人の心の機微、動く瞬間が足元や手元、瞳の動きで丁寧に描かれていて、牛尾さんの音楽が彼女たちに寄り添う。こうゆうお話が大好き。

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.5

面白かった。音楽が重厚で色彩、構図が常に美しい。主人公演じるレイフ・ファインズの表情や背中から様々な困難に対して思い悩む彼の苦悩が伝わってくる。
終盤の予想外な展開とある人物の告白にぐっと引き込まれた
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

細かく描きこまれるアニメーションと音楽の融合、不器用なドッグと好奇心旺盛で優しいロボットの関係も、再会を待ち望んで見た夢も、すべてが愛おしく感じた。どうしようもできない現実を受け入れ、喪失感を抱えなが>>続きを読む

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

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この先もずっと、自分のままで生きていかなきゃいけないなんて、本当気が滅入るよね。すごくわかる。でも周りの人たちの支えに感謝しながら、自分の醜さや痛みも抱き締めながら、前を向いて自分の足で歩いていくんだ>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

2人の近すぎない絶妙な距離感が終始良かった。見えないだけでみんな何かを抱えて生きている。お互いの孤独と秘密を共有し、少しずつ打ち解けていく。痛みにそっと寄り添い思いやる彼らの姿がじんわり心に残る。
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怪物(2023年製作の映画)

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この作品に込められた祈りみたいなものを受け取りたい。つきたくない嘘をつかないように、守りたい秘密を守れるように、伝えたいことを伝えられるように、自分のままで世界を歩いていけるように。
坂本龍一の音楽が
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.5

余韻がとても長く残る。エンドロールでも流れるハンバート・ハンバートの"ぼくのお日さま"からインスピレーションを受けた作品。この"ぼく"が少年なんだろう。真っ白な雪景色と青空、ドビュッシーの月の光、柔ら>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

4.0

画面いっぱいにきらきらと溢れる、水彩画のような柔らく優しく淡い色、光、音、3人の心の機微が美しく繊細なアニメーションで描かれる。 3人が出会い一緒に音楽を作っていくことがそれぞれの悩みに向き合う少しの>>続きを読む

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.0

ふかふかの椅子とあたたかい飲み物でゆったりすること
辛いこと、傷ついたこと、傷つけたこと、悲しいこと、楽しかったこと、嬉しかったこと、全ての思い出、感情がかけがえのない自分のもので、自分自身。全部抱き
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

映画を見た後に原作を読んでまたそれぞれの面白さに余韻を噛み締めている。
狂児の掴みどころない感じ、聡美くんの不安や葛藤、ラストの紅を歌う聡美くんの溢れ出す歌声に詰まった感情。
原作も大好きだけど、映画
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ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

後悔しても何も変わらないのはわかるけど、簡単に立ち直ることなんてできない。でもこうゆう物語が誰かの心に響き、誰かの光になる。また立ち直りたいと思える。悔しさや悲しさ、いろんな思いを抱えながら、また描き>>続きを読む

ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、大好きな試合を映画館で見れて嬉しかったし、感謝しかない。
もう一回がないあの試合の一瞬一瞬に込められた熱が熱く、バレーボールを全力で楽しんでいて眩しかった。ずっと見ていたかった。
決められずもが
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

困難が次々にやってくる展開が辛いけど、ラストは心の底から本当に良かったね!!ってホッとした。
不況の中で辛い時もお互いを支え合いながら何度も立ち上がり生きていく2人が強く、素敵だった。
人生上手くいか
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.4

厳しい現実を受け止めながらもちゃんと生きていく様が静かに淡々と描かれていて好き。そんな中で出会う2人の悲運にハラハラするけど、ラストに心温まる。松葉杖の彼に構わずスタスタ歩いていくアンサ好きだな。
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

この映画を通して、好きなものを語りあえる楽しさ、好きでいることに年齢は関係ないこと、雪さんの変化を恐れないこと、むしろ楽しもうとすること、うららの好きなものを好きな自分を好きでいること、その大切さを改>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

玉田のドラムで気づいたらめちゃくちゃ泣いていた。ラストの演奏でまた泣いて、エンドロール後でも泣きそうになってた。
ジャズって激しくて、こんなにも熱いものなのだと彼らの演奏を見て、聴いて思う。
映画館の
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

オープニングの線画が動き出すところから、ラスト、エンディングまで本当に最高。
音楽の使い方が上手くてめちゃくちゃかっこ良く、映像と音の迫力とスピード感があり、臨場感半端ない。回想シーンから試合にどう繋
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

100届けて1届くかどうか、それでも、誰かの胸に刺さればいい、そのためにものづくりに熱を注ぐクリエイターの方たちと、仕事の向き合い方に心打たれる。
終わり方とても好きだったな

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

お父さんが俺のために歌を歌ってくれと言いルビーが歌を歌うシーンと終盤の展開にめちゃくちゃ泣いてしまった。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

素直になれない2人に早く素直になりなよと、思いつつ、そんなクソ野郎やめときなよ、とアラナに言いたくなるけど、それでもふと思い浮かぶ顔はいつも彼なわけで。ラストの疾走は爽快感溢れて見ていて気持ち良い。誰>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.0

壊れる前のクーラーのリモコンを取るためだけのプチタイムスリップなのに思いがけない展開、細かい伏線回収が面白い。決してドラマチックな展開ではないけれど、タイムマシンに乗り込み奮闘する彼らの姿が眩しくて、>>続きを読む

冬物語(1992年製作の映画)

4.2

自分の思ったこと感じたことを大切にし、例え行き着く先が良かろうが悪かろうが、決めた道を信じて突き進むフェリシーに、圧倒されると共に強く惹かれる。
瞬間を自分の意思で選び続けて起きた偶然、ラストの嬉し泣
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

白黒の映像に映される街並み、繰り返される質問と子供たちの真っ直ぐな答え、人々や街が奏でる音、胸に残る台詞の数々。
平凡な日常が、ひたすら愛おしく感じる。
観ていて心地良いロードムービーでした

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.8

久々に再見。
終盤、主人公が夜に高知城を見上げながら、あ、自分はあの子が好きだったんだ、と彼女と交わした言葉や良くも悪くもあった彼女と過ごした日々を思い出すシーンが好き。音楽と映像、光と影のコントラス
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

"私たちは探している、置き去りにした何かを"
3つ目の話が特に好きだった。
全体を通して少しの切なさと温かさを持っていて、見終わったあとは心地よいゆるやかな余韻に心が包まれる。
贅沢で豪華な俳優陣、飽
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

今年初映画はキングスマンでした。過去作とは違う雰囲気だったけど、やっぱり面白かった…
レイフ・ファインズかっこいい…アクションシーンもリズム感や音楽などかっこよくて見入ってしまう。ラス・プーチン戦とか
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

やばすきた、、、
本当に最高すぎて語り出したら止まらない…スパイダーマンファンにとって胸熱展開が続くし、ネタバレ見てなかったのでスパイダーマン3人並んでるところとか、こんな光景見られる未来なんて想像で
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.6

初日に行けた!めちゃめちゃに面白くて期待以上でした。原作読んでたけど、映画でよ演出も良くてさらに楽しめた。戦闘シーンとかあの有名なシーンとか、めちゃくちゃ迫力がありかっこよく、ラストのりかちゃんと乙骨>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

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10歳の主人公の危うさ、強さ、葛藤が優しい眼差しで丁寧に描かれていて良かった。
とてもとても愛おしく、心に残しておきたい、大切な作品。
ラストの描き方が好き