ベビーパウダー山崎

つかのまの愛人のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

つかのまの愛人(2017年製作の映画)
3.0
ガレル新作、前作以上にますますホン・サンス。ホン・サンス映画を見て(おそらく『教授とわたし、そして映画』あたり)撮ったとしか思えない。唐突に挟み込まれる状況説明なモノローグ、二人の女性の立場が入れ替わって(逆転して)終わる構成とか。本来のガレル(の作家性)ってもっとダラダラしているはず。ガレル映画のエキセントリックなキャラクターをホン・サンスの図式に当てはめた白黒ドラマ、すわりが悪い。ホン・サンスならラストはひとり寂しく去っていく教授側を映していたと思う。