このレビューはネタバレを含みます
親に愛される為、自慢の息子でいる為に頑張りすぎちゃったのかな。
親の誇りでいたいのに、理想の自分から遠ざかっていくのは怖かっただろうな。
お父さんは薬物依存を知った後も、度々〝everything〟と抱きしめたけど、それは目の前のニックに向けて？かつての自慢のbeautiful boyに？
もし二度と元のニックに戻れなくても変わらずに愛し続けてくれるのか、ニックを襲う不安がまた彼を自暴自棄にし薬物へと引き摺り込む。
終盤、部屋に飾るニックの写真を仕舞う父親に、もう過去を振り返らず今のニックを愛そうとする覚悟を感じた。
何度裏切られても息子を信じてきたが、〝助けて〟と震える声の息子を突き放したシーンはしんどい。
本人は勿論、支える周りも辛い。一度は諦めた父親を引っ張り上げた母親も素晴らしい。
原作の本も読んでみよう。
