このレビューはネタバレを含みます
娘を薬の過剰摂取で亡くしたひとが
「いま喪に服しているけど、娘が薬やっているあいだも喪に服しているようなものだった。
だから言いようによっては今の方が楽。
娘がいま辛くないといい」
と言っているの
キツかった
家族が戦い続けなくてはならないの
なんなんだろうなと思う
離婚や再婚など子供に影を落とした親の責任は少なからずあるにせよ、そうだと決めたところで何の解決にもならないので責任の所在はもはや関係ないのかもしれない
薬に手を出しているひとは病気だと思う
自分にも周りにも手の施しようがなくなってしまう コントロールなんてできない
不必要な難関を自分の手で掴んでいる感じがする
ただただ悪循環
でも自分の身に起きたとき
誰も手を差し伸べてくれなければ
本当に終わってしまうんだと思った
目の前にこういう人が現れたとき
わたしは手を差し伸べられるのかと自問自答した
多分難しいと思ってしまった
でも、薬ではなく病気だったら?
自分で選ばなかったはずの理不尽な道だったら助けてあげられるのか?と考えると
それもYESと言い難い
じゃあ、わたしは人を助けてあげられないのかな
血がつながっていれば助けてあげられるのかな
この話では
父親、生みの母、再婚した母、異母兄弟たちがニックを支えてくれる。
血のつながりではなくて
おおきく「家族」という名前の人々。
いまのわたしは家族なら救ってあげられる、救ってあげたいと思った。
いつか友達も恋人も知り合いも救ってあげられる自分になりたいと思った(でもむずかしそう)
ハイのティモシーシャラメがリアルだった。
ストーリー前半の父親の目が印象的だった。