茶色

ビューティフル・ボーイの茶色のレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.0
どの立場で見るかで感想が変わりそうだけど、堕ちていく様を見るのはしんどかった。
実親の離婚はあれど大学に入学し、何不自由なく育った(ように見える)息子が薬物依存に陥る。
父親目線でストーリーが進むのもあり、息子の心情がわからないのだが、そんな恵まれた環境(に見える)ですら薬物に手を出してしまうのだから遣る瀬無い。
また気になったのが父親の悲愴感。息子がクリーンな頃から何処か物悲しげ。息子との関係、うまくいっているのでしょうか。
長男の事で頭がいっぱいで弟と妹の学校行事では上の空。笑顔すら見せない。奥さんが追いかけるシーンは心の中で「やったれー!」でしたわ。お前ら何してんだと。
シャラメの演技が素晴らしいのは勿論、スティーブカレルのイラっとする悲壮感たっぷりな演技も良かった。映像は美しいがBGMが重くるしく、ミスマッチさが家族を表しているようだった。
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