るか

ビューティフル・ボーイのるかのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.4
ティモシー・シャラメは神様がえこひいきした存在だと思う。
美しさにため息しか出ない。
存在が美しいのに子供と戯れるシーンは尊さすら感じる。
ひたすら堕落していき、時には感情のコントロールができずに剥き出しにするような役はこれまで見たことなかったから結構圧倒された。もっといろんな役の彼が見てみたいと思った。

映画の中身はというと、ドラッグって日本ではアメリカほどの問題になっているわけではないからそういう文化がちょっとわからなくて入り込めない部分はあったなあっていう感じ。
父親の無償の愛が“everything ”“beautiful boy”という言葉とハグに詰まっていて感動するシーンは多々あった。主人公の父親、母親、後妻、弟妹と誰もが堕落していっても主人公を愛しているところも数々の感動シーンを生んでたと思う。
個人的には一度父親が子供を突き放す、違う形での愛を見せたシーンがぐっとくる割に、見放された主人公が死にかけた後に、また元の関係に戻るところまでもうちょっと深くあってもよかったのかなあ。結局親は子供の味方でどんな子供でも愛してるって意味では良いと思うんだけど。
あとはドラッグとかアルコールは問題から逃げる手段であって、根本的な問題ってじゃあ何ってところもちょっと語って欲しかったな。ここは職業病な気もする。
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