さっちゃん

ビューティフル・ボーイのさっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

薬物中毒の恐ろしさを表している映画だった。実話を元にしているから、リアルな描写だった。
日本では、薬物に関わることは一生のうちで本当にないという人の方がほとんどだ。だけど、ニュースで芸能人が捕まっている様子を見て、全く遠い存在ではないことも知る。
薬物というのは、使用した本人だけが人生を壊されるのではなく、家族など周りの人も巻き込むことがよく分かる。精神的に弱い人(そもそもなにで弱さを測るのかは分からないが)が、強さを求め、弱い自分に打ち勝つためにやってしまうのだろうか。
そういう人たちは、周りの人にたくさん助けられているということを知らずに、逃げて、行き場を失いまた助けを求める。ということを繰り返している気がする。
人を助けるということの難しさもよく分かる映画だった。
手を差し伸べているのに、逃げられて手を払い除けられて、しかしそれでも、手を伸ばし続けていられる人は本当に愛のある強い人なのだと思う。
私は、1番カレンに同情した。