全体通して既視感という呪縛から逃れる事は出来なかったが、在り来りに真摯に向き合っている点は好感が持てた。
序盤で幸福な家族と純朴な友情をゆっくり描いていた事。
不穏な影が内部(家族)と外部(謎の接触者達)から迫って来る事。
上記2点により、主人公の本質が知れる後半の展開は加速度が増した様に思う。
家族と友人との関係に対する主人公の想いも、最後に行動でしっかり回答を出してくれたので後味もスッキリ。
日本の超能力系娯楽作では、超能力の細分化で魅せるものが多いが、王道をしっかりサスペンス風味で仕上げた本作には韓国映画の真摯な姿勢を感じた。