このレビューはネタバレを含みます
この映画は見るだけじゃなくて、見ながら感じたものと、見終わってから感じたものと思考を巡らせて整理させて完成!という感じ
テルコの恋愛体質というか依存体質というか献身的な姿に割と共感できる部分もあって、自分の場合はそれが自己肯定感の低さから来る自己承認欲求の表れなんだけど、でもテルコはマモちゃんに全てを委ねすぎてるのが、自分はそこまで究極に突き詰めれないなあと思った
テルコにとってマモちゃんはタイプじゃなければ手が綺麗な所以外に好きな所があるのか謎で、マモちゃんである必要はないのではないか?お風呂のバツイチおかんが言ってたみたいに、今考えれば何が良かったのかなんて全部忘れてるのよ〜みたいなのがおばさんになって言えてるけど、当事者からしたら"それが世界の全て"みたいになるのもわかるなあと
お風呂のバツイチおかんが人間はよくできててなんでもすぐ忘れちゃうのよ〜ってのは映画の趣旨に関わらず好きなセリフだな〜
中原くんが葉子から離れることを選んだのも究極の愛の形だし、葉子が中原くんの名前を検索してて個展に足を運ぶのも愛の形で、「お互いが良ければそれでいいんじゃない?」ってのも曖昧でズルい台詞でありながら曖昧な関係を救う言葉でもあって、全部わかるしわからんしわかるしわからんしの連鎖だった
マモちゃんが 田中さんが俺のこと好きじゃなくて本当によかった〜 て笑顔で純度100%で言ったところでキツイキツイの声が出た(序盤から声は出ていたけど)
自分はこういう関係を体験した事がないし体験する予定もないけど、人間性的に共感するところはあったし、それらを考える時間まで楽しかったしキツかったので見て良い映画だったな〜と思った!整理完了!