ぷりん

愛がなんだのぷりんのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.9
色んな人にオススメされて、見よう見ようと思っていて3年遅れでやっと鑑賞。ラブストーリーでも何でもなくてある種のドキュメンタリー映画。今まで見た恋愛映画の中で一番好きかも。
というか、期待を超えてきた映画に出会ったのも久々。

「恋は自分のため、愛は相手のため」とか「下心があるのが恋、上心があるのが愛」とか綺麗事言う人はたくさんいるけど、この映画を見てわかるのは所詮「恋も愛も自分のプライドにすぎない」ってことなんだよね。
恋愛経験に乏しい自分がこんなこと言うのもめちゃくちゃ恐れ入るんだけど、家にいるのに近くにいるからすぐ行くって嘘ついちゃうシーンとか、身に覚えがあるところが出てきてあってグサグサの2時間だった。

例えが雑だけど、もしも逃げ恥の平匡さんが出会ったみくりさんがあんなに綺麗な心を持つてなかったから、今頃平匡さんはナカハラクンみたいになっているのではないかな〜。

テルちゃんとナカハラクンのラーメン食べた後のシーンがすごく好き。
「愛がなんだ」って言葉の裏に隠された本音を色々想像せずにはいられなかった。「バーカ」って言われたナカハラクンの答えが「バカっすよね」じゃなくて「幸せになりたいっすね」だったのがなんとも言えず泣いてしまったよね。

ナカハラクンとテルちゃんはお互い相手がバカなことしてるって思ってるのに、同じことしてる自分を客観的に見られないのがなんとも苦しくなるところだった。

岸井、成田、深川、江口、若葉、どの俳優さんもみんな自然なリアリティがあって引き込まれた。今泉監督って本当にすごいよね。

とりあえず、言えることはコンビニで金麦を飲みながら歩くことに勝る贅沢はないと言うことだよね。夏休みに原作読も〜とっ。
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