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愛がなんだのenaのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.0
テルコはマモちゃんが好き。
マモちゃんのことを好きすぎて、マモちゃんになりたいとすら思っている。

だけど、マモちゃんは近いようで遠い。
距離感を縮めすぎると拒絶したりする。
恋人になれると思っていたのにいつしか疎遠になり、
数ヶ月ぶりに会ったマモちゃんには好きな人がいて。。。

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掴み所のない主人公、テルコを演じるのは岸井ゆきの。今一番気になっている女優さん。

テルコが大好きなマモちゃんを演じるのは成田凌。
二宮作品のチワワちゃんでも、女心をくすぐるパーフェクトな演技だったけど、こちらも良い。
2.3年前だったら池松壮亮がやっていた役を全部やっているって感じなのでその辺りが好きな人にはたまらないかも。

テルコと同じような不毛の恋をしている中原を演じるのは若葉竜也。
どんな役でもこなせるので、今回彼は本当に中原だった。
一番人間らしいと感じるキャラクターだった。

マモちゃんが好意を寄せるスミレさんを演じるのは江口のりこ。
ストレートだけどどこか憎めない。
こういう人いる!と思わずにはいられないサバサバした性格とファッション。

今泉力哉監督の作品は数本しか見た事がないけど、不毛な恋をする乙女心のようなものがよく分かってらっしゃる。

みんな誰かを好きなのに、この映画では直接好きとか、そういう事は言わない。
自分に自信はないけど、ずっと好きでいたら振り向いてもらえるかもという淡い期待を抱いてる。

主人公のテルコが見た目も含めかなり幼い感じなので28歳っていう設定に違和感があったけど、そういう意味では良くも悪くもそういう年齢なのかも。
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