こんな不毛な人間関係やめてしまえと映画が始まってすぐ思った。
端から共感できる登場人物はいないだろうと思っていたが、その通りで、どの人物も心中は理解出来るが、私なら絶対にしない言動なので、
説教したくて仕方なかった。
登場人物誰もが自分も相手も尊重せず、大切にしていない。
最終的にテルコは、「愛がなんだ」とどんな形でも守のそばにいることを選択するわけだが、
精神の健康上、良いわけがない。
スミレも、テルコの気持ちを知っているのならば、お節介でも介入し、キッパリと守に分かるまで何度もそれを告げるべきだ。そして、守を拒絶すべきなのだ。3人で仲良く遊んでいる場合ではない。
限りある時間をもっと有意義に過ごすべきだ。自分を尊重し、大切にしてくれる人と。
自己を確立するのも大事だ。人に依存するのをやめ、全ての執着を手放せば、己の人生を楽しめるばかりか(仲原くん、君も幸せになれるよ)、他の、隣人の人生に手を差し伸べることも出来るだろう。
しかし、仲原くんの「愛」は興味深い解釈であった。(私は違う意見だが。)
そして、監督は、だから、
「愛ってなんだ」なのか、と思った。
だから、こんなに話題になってるのかと。
1ミリも共感できない物語なのに、映画館に足を運ばせてしまう本作、凄いと思います。
が、原作が角田光代だと知ってガックリ。
だから、こんなしょーもないのか。
いい加減恋愛脳やめろと角田光代に言いたい。
