スクリーン2番

銃のスクリーン2番のレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
3.2
銃を拾った大学生が、銃に魅せられて、だんだんと人生のレールを踏み外していく話。
拾っただけで己自身は何も変わっていない、のに調子に乗っていく感じ。
「タクシードライバー」っぽい。

「昨日、私は拳銃を拾った。あるいは盗んだかもしれないが、私にはよく分からない」
カミュの「異邦人」に似た書き出しの原作。
とにかく暗い原作の雰囲気を、暗いならモノクロにしてノワール映画にしてしまえという発想が面白い。
そして面白い仕掛けの最後。これは観た人だけが分かるお楽しみって感じかな。

なんかIfストーリーの続編もあるけど、個人的にはこっちの方が好みかも。
続編は友近の演技が良かった。

今作はリリーフランキーの飄々とした演技が不気味で良かった。たまらない。
村上虹郎にラブコール。