中村文則の世界だ
画面の中、現代の風景が広がっているのにモノクロだったのではじめ違和感を感じたが観ていくうちに慣れていった。慣れた頃に最後のシーン…やられた!という感じ。
主人公が銃を手にしたことによりどう変わっていくのか。終始目が離せなかった。
「たぶん たぶんだけど
あなたは問題を抱えている
私の中にも似たようなものがあって
うん
誰にだって多少 何だろう
それは治るかもしれないし
治らないかもしれないし
たとえ治らなくても
楽にすることができるかもしれない 私は
でも今 私 怒ってるから
あと少し待って」
あぁ…
人生すべてはタイミングだ。
誰もがどこでどう転ぶかわからない。
「モノローグ」
僕の言葉は
僕だけのためにある。
人に伝えるための言葉なんて
心の中にはひとつもない。
ここは遮断された孤独な世界。
だから僕は
全ての人を振り向かせる
何かが欲しい。
誰もが僕に心を寄せるような
美しい声が欲しい。
小山薫堂