ぴぃ

モンスターハンターのぴぃのレビュー・感想・評価

モンスターハンター(2019年製作の映画)
3.0
映画化するには、たぶん、モンスターハンターはあまりにも愛され過ぎてる。
数多のゲーム、小説、漫画が映画化されたり舞台化されたりしてきたけれど、毎度厳しい声は多い。それもそのはず。原作ファン達の涙、汗、愛を超えた情念みたいなものを背負って、期待に応えるのはものすごく難しいことなはずだから。

にしても、モンハンへの思い入れは正直0の未プレイの私でさえ、モンハンってこうじゃないんじゃない…?大丈夫…?と不安になった。途中、絶対チョコレート溶けてるはずでしょ‼︎とか、素手で毒触って平気なんかい⁈⁉︎とか、心の中のツッコミが止まらなかった。これはモンハンをベースにしなくても、似たような映画は作れたのでは…?

脚本がどうとか展開がどうとかはさておき、映画館という空間を楽しみたい時に味わう、ジャンキーな作品。映画館という独特な空間でしか味わえない音の振動や、明暗を強く感じたい時、ぴったり。ある意味、絶対映画館で観た方が良い。

私は映画の楽しみは、大きく分けて2つあると思っている。1つは、感動させられたり心躍ったり作品自体を楽しむこと。もう1つは、鑑賞したという体験そのものを他者と共有すること。もしかしすると本作は前者要素が少し弱いかもしれない。でも、例え前向きな感想じゃなくとも、映画モンスターハンターを肴に、しゅわしゅわっと喉を潤しながらあーだこーだ語り合うのが楽しみ方なのかもしれない。

激しい閃光と鳴り響く轟音を浴び続け、眠気が飛ぶ程覚醒する感じは、エナジードリンクにも似ているなとふと思ったり。フレッシュジュースに美味しさは敵わない、心身共に元気になるかと言われるとそうでもない。むしろ摂取すると余計身体に負荷かけそう。でも、深く考えず手を出したくなる時、あるよね。そういえばMONSTERっていうエナジードリンク、あったなぁ。
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