熊谷卍丸

ランボー ラスト・ブラッドの熊谷卍丸のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「これはランボーではない!」というレビューをいくつか見ましたが、これは紛れもなくランボーです!

確かに戦いの規模は小さくなりましたが、ランボーシリーズとは毎回"コミュ障"ゆえにトラブルに巻き込まれるシリーズなのだ!
自分の感情を上手く伝えられず、最後に怒りを爆発させてしまう過程こそランボーなのだ!!!

さて、今作を振り返ってみよう。
前作で念願の安息の地を見つけたランボー。
以前に比べて喋るようになった姿から、心が安らいでいることを感じます。

しかし、娘がメキシコにいるろくでなし親父に会いたいと言い出します。
トラブルの予感でしかありません。
そして、案の定反対を押し切ってメキシコへ。

メキシコの描かれ方は、まさにパージエブリデイです。アナーキーです。
そして、どう考えても裏切るであろう化粧の友達に会って、なんやかんやで拉致られます。

帰ってこないことを心配して単身メキシコに乗り込むランボー。
そして、アジトを見つけますが大勢の男達に囲まれてしまいます。
エクスペンダブルズのスタローンなら減らず口のひとつやふたつお見舞いするところですが、そこはランボー。
まさかのコミュ障発揮してしまいます。
そこから始まる転落劇。過去最悪の転落劇かもしれません。

そして、抑え込んでいたフタが開き、怒りが大爆発!
まさかのステイホーム戦法で安息の地だった自宅を地獄絵図にしてしまいます。
痛めつけて確実に撃ち殺す。それがランボーですね。
自宅に洞窟があることについては本編で一つも触れません。それが、ランボー。
あと、なんかの薬飲んでたはずなんですが、ラストの動きのキレを見る限り、体調の悪さは一切感じません。それが、ランボー。

ステイホームをかっ飛ばす今のご時世にぴったりの映画です。
熊谷卍丸

熊谷卍丸