もとまち

闇動画7のもとまちのレビュー・感想・評価

闇動画7(2013年製作の映画)
3.2
『非在の視線と不在の視線』
突如分身したり顔が延びたり首が消えたりする上田さん草 大喜利みたいなテンションで定点カメラの映像が繰り返される面白さ。明らかにスタッフの悪ノリが感じられて笑う。

『赤い乗客』
たまたまヤバいのが写っちゃった感があって意外に怖かった。

『超越と俗悪の関係』
万引きGメン vs. 呪術(?)を司る万引き女。だいぶ厨二病じみたタイトルだが内容もかなり厨二病。呪文と文字切りだけで容易く人間を操ってみせる万引き女の最強っぷりが強烈な印象を残す。そんなん出来るなら万引きとかちっぽけな犯罪するなよ! わざわざ監視カメラを改竄して痕跡を残していくあたり、自己顕示欲の強い呪術使いなのかもしれない。

『盗視者』
お目々パチパチするふすまくんかわいい。

『魔の領域』
心霊スポットに行ったらおばけにドッキリを仕掛けられる話。しかも最後までネタバラシされることはないので地獄である。クソでかい爆発音とか同僚の首吊り死体とかビビらせ方の手数が豊富で楽しい。一瞬だけ写り込むおばけの嬉々とした表情よ。散々おもちゃにされたカメラマン君が、未だにどこまでが現実で誰のことを信じればいいのか分からないというラストは滑稽かつ恐ろしい。

やはり手軽にホラーを味わいたい時は『闇動画』シリーズに限る! それほど怖い映像は無かったが、「恐怖」の見せ方がシリーズ中群を抜いて独特だったので中々面白かった。
もとまち

もとまち