主人公カルリートスは犯罪とは程遠い美貌の少年 でも、幼児体形でお腹ポッコリのところはまだ幼さが残っていて危うい
凶悪な一面と純朴な素顔
そのアンバランスさがたまらない
アルゼンチンで実際に起こった連続殺人の犯人、El Angel Negro (ブラック・エンジェル)と呼ばれた美少年をモデルにした映画
友人ラモンと宝石強盗の際、ラモンは自分たちを、「ゲバラとカストロ」(男性革命家と政治家)と表現し、カルリートスは「エビータとペロン」(アルゼンチンの大統領夫妻)と表現
その辺りから2人が見ていた関係性のズレが生じていく
盗んだものには全く執着しないカルリートスが本当に欲しかったものとは……
唯一手に入れることが出来なかったものとは……
彼がラモンの実家へ向かう列車の中で涙する姿はとても印象的です