【ーヒントは電話越しの"声"だけー】
緊急通報司令室(日本で言う110番)のオペレーターに焦点を当てたサスペンス映画。
デンマーク映画のため、言葉は全てデンマーク語です🇩🇰
司令室内の映像のみのため視覚的にはあまり展開がないのですが、この映画は何と言っても【耳】と【想像力】がキー。
電話越しに聞こえてくる通報者の声や周りの音…それだけを頼りに推理して事件解決に導かなければいけないのが難解で、全く予想のつかない展開や緊迫した場面の連続で、88分があっという間!
なかなか電話が繋がらなかったり、どうでもいい通報が何度か挟まれているのもまたリアリティがあって緊迫感がすごい。
オペレーターという仕事上、いくら電話越しの相手が助けを訴えてきても、自分はただ"電話で話すこと"しかできないのがもどかしい。
誘拐されている女性、泣きながらママの帰りを待つ子供…本当ならきっとすぐにでも駆けつけて助けに行きたいはず。
主人公は事件に介入するあまり周りから"それはお前の仕事か?"と怒られている場面もありましたが、自分がもし主人公の立場だったらきっと居ても立っても居られなくなると思います。(ただ主人公の場合は介入しすぎてヒヤヒヤする場面も多々でしたが💦)
そして観る側は【電話越しの声】のみをヒントに事件を推理するのですが、これがまた面白い。私は全く分からないまま観ていて、どんどん事件の全貌がが明らかになるにつれて鳥肌が止まらなかったです。引き込まれすぎて後半はあっという間に感じました。
事件だけでなく、オペレーターの主人公にも隠された過去があり、それがどんどん繋がってくるのも面白い。
撮影場所、人員といいかなり低予算で作られているにもかかわらず、これだけの作品を創り上げた技術に脱帽です。
ちなみに私はヘッドホンを付けて観賞したため、より音が際立って聞こえて臨場感があったように感じます。
これから観る予定の方はぜひヘッドホン🎧を付けて映画に没頭してみてください〜