歪み真珠

THE GUILTY/ギルティの歪み真珠のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
-
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」だった。
誰かを批評したり、評価しようとすることは自分の価値基準をさらけ出すこと。(感想を書いている自分への戒めもこめて)

ギルティというタイトルが腹にのしかかる。誰の罪だと?私か?
羅生門のときと同じ「人は自分の目と頭を通してしか物事をみることが出来ない」
原罪なんてものがあるとは思っていないが、確かにそうだ、人は自分の目と頭を通してしか見ることが出来ない。それを原罪とよぶのであれば納得できる。

北欧の映画をあまり見たことがないから、人の顔の雰囲気とか画面から聞こえてくる言葉の音が馴染みのないもので新鮮だった。

好みの映画じゃなかった。映画の出来が悪いとは全く思わないけれど、私には合わない。睡魔との戦いである!だからもう感想を書くのをやめたい!
何故なのか。
伊丹十三のエッセイで「美的感覚とは嫌悪の集積」という言葉があった。嫌悪とまでの激しい感情ではないけれど、合わない映画の何が合わないのかをきちんと考えていくともう少し自分のことがわかるんじゃないか。

ということで今回は「感想が短い」がお送りしました。次回は「感想が長い」がお送りする予定です。