このレビューはネタバレを含みます
パピヨン初見。
直前まで観ようかな、家に帰ろうかな、と気持ちがおろおろしていましたが、観てよかった。
画面に呑まれっぱなしで、濃い時間でした。終わった時にこれ本当に現実時間2時間しか経ってないの?と思って時計二度見。2時間でした。価値ある2時間でしたありがとう。
理不尽だと言うことができる環境がどれだけ恵まれているか。
整備されないとすぐに地獄を作ってしまう人間に絶望。
他者を貶めなくても生きられる筈なのに、何でそこまでするんだよ、と看守や所長にひたすら絶望。
と言っても、本来は囚人が相手ですし、砕く心など持っている方が危ないのでしょうが…
私はたぶん野垂れ死ぬ囚人なので
バチが当たれ
という空気みたいな反撃しか絶対できないですし何も変えられない。
みんなパピヨンであってほしい。
ルイもあれだけ頑張って、結局かなり可哀想だ。
ルイが留まった理由はなんなのか。
ボロボロの身体と外とのギャップと、パピヨンとの体力の差と。
パピヨンの足手まといになりたくなかったのかもしれないし、そもそももう外では生きられないと思ったのか。
本当に死出の旅路なら最早2人で出掛けてもいいレベル、と思ってたので
着いてこなかったルイにあそこでパピヨン助からないルートは無くなった!gg!と思いました。
(パピヨンの映画がある時点で…)
度を超えた夢想家は
やはり実現するんですかね。