たく

パピヨンのたくのレビュー・感想・評価

パピヨン(2017年製作の映画)
3.8
1931年フランスで、殺人の濡れ衣により南米の刑務所に送られた通称パピヨンの凄絶な脱走劇。

1973年のスティーブ・マックイーン版の印象が強烈だっただけに、リメイクどうなのかなーと不安を抱えつつ観たんだけど、主演のチャーリー・ハナムの寡黙な感じがなかなか良い。独房に入れられてガリガリに痩せていくところとか凄まじかったね。
相棒のドガを演じたラミ・マレックがまた良くて、「ボヘミアン・ラプソディ」で見せた力強さとは打って変わって繊細な感じがなんとも良かった。パピヨンの幻覚の中でピエロの恰好で登場する奇妙なシーンがギョッとするほどハマってたし、悪魔島で再会する時にすっかり原住民みたく不気味なオーラを漂わせてる感じも上手い。

オリジナル版の脚本に途中からダルトン・トランボが参加してることを知って納得。不屈の精神を持つパピヨンに自分自身を重ねたんだろうね。
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