今まで観た映画の中で最悪級につまらなかった。最初のダンスシーンの勢いはすごくて、クレジットが中盤で入るのも面白いんだけど、後半の狂気パートに入るとみんな叫んでるだけでこれといったことも起こらず（けっこう衝撃的なことが起きるっちゃ起きる）。
終盤は早く終わらないかなーってずっと思ってた。
集団狂気モノは別に珍しくもなく、本作は狂気の部分だけ取り出して見せてるので救いようのない感じになってた。
誰がサングリアにヤクを入れたのかは、最後まで観るとなんとなく分かるようになってる。要するに一番気持ち良さそうにしてた人ってことね。
ギャスパー・ノエは「カノン」の終盤で「観るのをやめるなら今です」みたいなテロップ出してて笑っちゃったんだけど、意外と常識人な気がする。なのに奇を衒ったことをしようとするところにわざとらしさというか、本作でもゴダール風の文字を出したり画面を逆さにしたり、小細工に感じちゃったね。
