何事も「I can handle by myself」と主張するおばあさんが主人公。夫との確執、娘との微妙な関係。人生の多くの時間を無駄にしてしまったと自覚しながら、３０年も前に父親と約束した山へ登山に向かう。
登山のトレーニングを引き受けた青年との交流を交えつつ、ダイナミックでみずみずしいスコットランドの美しい景色が全編を通じて繰り広げられます。
水の輝き、草木の揺れる音、目前に広がる雄大な景色。
この映画を見たら誰もが山や草原に向かいたくなるのではないでしょうか。
日本で流行っているおしゃれキャンプとは違い、自然と向き合う時間を通じて人は過去の時間や後悔を清算することができるんだろうなと思えました。
ストーリーは淡々としていて、物語で提示された問題が全て解決されるわけではありませんが、そんなことすら忘れてしまうのが登山の魅力なんだろうな。
