和田島イサキ

ブルー・ダイヤモンドの和田島イサキのレビュー・感想・評価

ブルー・ダイヤモンド(2018年製作の映画)
1.0
 単純に面白くなかったです……。

 導入部分までならシンプルでわかりやすかったはず。
『マフィアとの取引に必要なダイヤが手元になく(持っているはずの相棒と連絡がつかない)、どうにか引き伸ばしてもらった猶予は二日』
 という、とても単純な筋のはずが、でもそこから関係ないことばっかりしまくるからもう本当にストレスが溜まる。

 見ていて「何してんの?!」感がすごいです。お願いだから目下の課題に対してのアクションを起こして?
 こっちが一方的にやきもきイライラさせられている間、呑気に謎の濡れ場を四回も入れて来るのがもう本当に頭に来ます。

 主人公に魅力を感じられなかったのも悲しい。えぇ〜っなんですかこのどうしようもない本物のカスは……。
 腕っ節が弱く頭の出来もイマイチ、そのうえ性格も残念な感じ。マフィア相手の商売のついでに旅行先で不倫をする51歳男性。
 ただガワがキアヌなだけの普通のおじさん(の最下層)というか……。
 もうちょっとこう、なにかわかりやすい美点が一個くらいあっても、と思いました。喧嘩がやたら強いとか、めっちゃ金持ちだとか、本当にそういうレベルでいいので……。

 おかげで好き嫌いで言えばヒロインが一番最悪でした。
 どうしてお前は! こんなのに惚れて! そこまでアッパラパーになる!? 自我を取り戻せ自我を!

 シベリアの田舎のうら寂しい風景と、最後のアクションシーンはそこそこ好きです。
 他はもう本当に合いませんでした。