ボヘミアン〜の後の柳の下のドジョウ作品だと思って敬遠してたけど、こっちの方が断然面白い。
ボヘミアンとの違いは、まず本人が存命で、しかもセルフプロデュース作品だということ。やもすると否定的に捉えられる波乱万丈の自分の半生を、名を遂げ功を成した人、しかもバリバリ現役の人は普通こんなん出さないでしょ。
「あなたは寂しい人生を選んだ」…この母親の言葉は本人しか知らないはず。エルトン・ジョンって人はとことん正直で複雑な人なんだと思う。
そして言うまでもなく個々の楽曲のクオリティの高さ。本人も回顧してる通りバーニー・トゥピンと組んでいる1975年までのエルトンは無敵だった。深夜ラジオから流れてきたエルトン・ジョンの曲の数々と当時の色んな思い出が重なる。バーニーとの愛憎劇もまた生々しい。
エルトン・ジョン役のタロン・エガートンの歌の上手さ、そっくりさも凄い。ミュージカル要素も含めてミュージシャン自伝モノの秀作だなぁ。
