先日観た『ソナチネ』の後になってしまいましたが、急遽、DVDショップで購入し、鑑賞に至りました!
めちゃ良かったです。
たけしの映画だなぁとしみじみ思った作品だった。出演者の多くは軍団の人たちなので、そうなるのだけど、特徴的な長い「間」と、笑いと暴力が隣り合わせにあるような空気感は、北野監督の作品そのもの。
柳優怜の存在感がいい。(柳の下にいるよ〜)ぼーっとしていて、なに考えてるか分からない、あの雰囲気…絶妙!なんか目で追ってしまう。そしてたけしが出てくるまで持っちゃう不思議!
物語の舞台は沖縄へ移行する。
舞台が沖縄だと、ヤクザの抗争や殺しすら、カラッとしているように感じる。映し出す青空と風と海が陰惨さや血生臭さをどこかに持ってってしまうというか…そんな感じ。
極楽鳥花のシーンはまさに圧巻。
また、たけしが彼女を執拗に殴るシーンなんかは、“他人の意志で動く”彼女に対する苛立ちが見て取れる。たけしの価値観も色濃く反映されているように思う。(知らんけど)
渡嘉敷の“忍耐”のシーンは爆笑。
そして、終盤でのビル爆破のシーンは、その迫力と爆発の規模にびっくりし過ぎて、気付いたら笑ってたのだけど、あのビルは…あの作品に出てくるあのビルだった。
そんな感じで、笑いと口あんぐりの繰り返しなのだ。まるで飽きない。たけしの世界観に足を踏み入れたとこだけど、どんどん作品を漁りたくなる魅力が詰まっている。
最初と最後の優怜…が意味するものとは?3-4は野球のスコアかな?
あと沖縄のカラオケ店で渡嘉敷に殴られる(2回も!)男が真木蔵人に見えたのは私だけだろうか。