キングダム、実写化との相性が良すぎる…実写化の革命では？
実写映画は原作へのリスペクトを表現することが最も重要なミッションであるが、ロケ地や衣装やエキストラに最大限予算をかけてそれに応えていたように思う。
ただ空気感のリアルさにこだわった分、建物以外のCGやランカイなど、二次元的な描写がすこしだけ悪目立ちしていた印象を持ってしまった。
しかしアクションは漫画のテンションを保ちながらも質量感がありハイクオリティーに感じた。
それ以外の静のシーンは流れが途切れないままそれぞれのカットが丁寧で見どころをしっかり捉えてくれていたので満足度が高い。
全体を通してみると細かなところの端折りが多いが映画1本にまとめるにはこれが最適だったのだと思う。
役者も想像していたより良かった。
元々キャラを知っている人にとっては違和感があるのは仕方ないが、実写化においてこれ以上の仕上がりを求めるのは今のところ野暮だと思う。
これから戦いの規模が大きくなるので画的に見ごたえは作りやすいと思うが内容的には中だるみしそうなのが怖い。反動でCGがチープになったり話が難解で視聴者を置いてきぼりになったり逆にテンポが落ちてしまったり、、、視聴者側のテンションを保ち続けられるかかなり心配なところだ。
それでも超大作キングダムに手を出したということは最後までやるのだろうか？
今後が楽しみである。
