このレビューはネタバレを含みます
原作の大ファンです。
結論から言うと、良いところもあり、気になるところもあるという感じでした。
良いところは、楊端和や王騎将軍というイロモノキャラがスッと入ってきたこと。
特に王騎将軍は大沢たかおしかできないんじゃないかと思わされるほどでした。
ただ、原作のファンとして気になるところとしては、原作と異なるシーンと騎馬のシーンです。
原作と一番大きく違うシーンはランカイと左慈の登場の順番でした。
たしかに映画としての盛り上がりを見せるのであれば左慈をラスボスにする方が良いというのはわかりますが、
ランカイをあっさり倒すシーンや、バジオウとタジフが左慈に圧倒されるシーンは明らかに不自然であり、もし続編が描かれるのであれば力量のバランスがおかしくなる気がします。
あとは騎馬の走るシーン。王騎軍と昌文君軍の戦闘はCGにしても、山の民と騎馬で降りていくシーンなどは見せてほしかったですね。
黒澤明監督の七人の侍でも実際馬に乗って走るシーンの迫力は半端ではないので。
まあとは言っても盛り上がるのは続編からだと思うので、これからに期待です。