あとくされ

キングダムのあとくされのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.4
原作知らずの途中から視聴という不届き者としての鑑賞になったけど、良かった。

だけど、日本のファンタジー映像作品の画面ってどうも質感が安定していない感じがある。私は映像を作る立場にないから専門的な言い方ができないのだけど、カッコいい殺陣とかアクションには素直にカッコいいと思うものの、その映り方というか画面の質感に違和感を覚えてしまうのよな。しかしこれを作り物感と言ってしまってよいものかが判断できない。大河ドラマでもそうだったりする。映像が綺麗すぎるから、美術の良さが「良すぎる」ものに見えてしまうのかしら。海外の、たとえば「ゲーム・オブ・スローンズ」とか「ロード・オブ・ザ・リング」にはそれを感じない。予算のせい、なのかもしれないとも思えるものの、現場の事情をよくわかっていない私からはなんとも言えない。ただ、さしあたっては「画面の質感」、としか言えないものはこの映画にもあって、その点でノレなかったんだけど、ただ、それを抜きにして見なければそもそも日本映画のファンタジーものは評価できそうにないので、そういう意味でいうと、おもしろかったと思う。アクターズの役作りも、したんだと思い、いつもと違った役者の感じも楽しめた。
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