◼️努力が滲む実写クオリティ
アメトーークで昔特集された直後から読み始めましたがかなり好きな作品です。
中華統一を目指すこの壮大な物語を実写化する聞いたときは、果たして満足するクオリティに仕上がるのか訝しみました。漫画原作映画の死屍累々を当然意識するわけですから。
結果的に見ると、これまでの実写映画と比較するとそこその良いクオリティであったかと思います。
アクションについては期待以上。生身の動きにかなり拘っている様に思え、くどくなりがちなワイヤーアクションも効果的に使えていたと思います。大変なレッスンを経たのではないでしょうか。これには素直に拍手です。
また、キャスティングも中々マッチしていたと思います。王騎、楊端和といった人気キャラのキャスティングは慎重に行われたと思います。少しでもおかしな配役にするとグチグチ言う人がいるからさ。特に楊端和役に長澤まさみは素晴らしい。ナイスジョブ。
このようにビジュアル面に関しては及第点以上であったと思います。個性的なキャラクターとアクションが満載の原作ですから特に気を配ったと思います。
しかし、編集についてはちょっとどうかなと。漫画原作映画は原作の膨大なボリュームを一本の映画にまとめるのでシーンも比例して多くなりがちですが、それをテンポ良く上手くまとめるのが少し不得手な傾向があるように思います。難しいことは分かる。本作ももう一歩かなと。
また、信の漫画然としたオーバーな演技も浮いているように見えた。だが、これも原作のキャラクターの特徴を残しつつ調整するのも難しいだろうな。これに関しては山﨑賢人くん頑張ってとだけ伝えたいです。
漫画原作であってもここまでやれるんだという気概を垣間見た力作。良く頑張りました。映画製作ってつくづく難しい仕事なんでしょうね。一ファンとして頭が上がらないです。
続編製作が決まった今が正念場。キョウカイ、ホウケン、reabokら人気キャラクターの配役にはより頭を抱えそうです。
特にホウケンなんて誰がやんねん。
