リドリースコットの長編デビュー作。
ここのレビューみてると、ほとんどのレビューがこの書き出しから始まってるなぁ。
西洋絵画の世界を映画にしたような作品だった。
リドリースコットの映画は、絵画のようと評されることが多いけど、この映画は時代感も相まって本当に絵画のよう。
軍隊のシーンとかはドラクロワを映画にした感じだった。他にも静物画のようなカットや、田舎の原風景を描いたようなオランダ絵画みたいなカット、カラヴァッジョのような明暗対比、ベラスケスのような構図。ほんとに美術としてもずっと見てられる映画だった。
ストーリーはすごくシンプル。わかりやすい。ずっと決闘してる。
最後の銃の決闘のシーンは、リドリースコット作品でよくでてくる構図だなって思った。
相手がどこにいるか、どこからおそってくるのかわからない恐怖の中で探し回る形。
エイリアンを探しているシーンや、ブレードランナーのラストのバッティとのシーンと同じパターン。
ラストの丘の上のシーン、美しかった。