m

斬、のmのレビュー・感想・評価

斬、(2018年製作の映画)
3.6
ベネチア国際映画祭2018

池松壮亮と蒼井優と前田隆成と塚本晋也監督がレッドカーペットを歩き、その4人と一緒に80分間「斬、」を観るというシチュエーション。
その映画に出てる本人たちが、同じ空間に座って観てるということが斬新だった!

そんなこんなで「斬、」が始まり、久々に観た邦画。
観終わったあと、今回の映画祭で1番長かったオーディエンスの拍手。

でも私にはどうしても「外国人の好きな日本を忠実に描いた映画」にしか思えなくて…
多くを語らず描く映画は、想像力が豊かになって楽しいから私は好き。
でも情報量が少なすぎるのは物足りなく感じてしまう。
主人公は蒼井優でも池松壮亮でもなく“刀”なんじゃないかってくらい、刀。
私はもっと人を観たかった!!
人の心の動きとか、そういうのを求めてしまってたから
ハタチの私には、物足りなさすぎた…

でも蒼井優と池松壮亮の演技力はもちろん素晴らしく、
言葉ひとつひとつがしっかりと心にまで聴こえてくるから凄い!
あと初めて拝見した前田隆成さんも凄く良い役柄で、今回の映画には必要不可欠だったと思う。

私はまだまだ映画初心者だからこの映画の良さに気付けず、物足りなさを感じてしまったけれど、間違いなく観て良かった。

あとこのポスター、観る前と観た後じゃ見え方が違う。

イタリア人だらけの中で観たから、日本クサさがより際立って見えてしまったのかな…

よくまとまらないけど、ベネチアで観た日本映画はやっぱり良かった。
日本語の響きも私は好き。
この環境で観たからこそ気付けた本来の映画の良さ。
m

m