愛

さよならくちびるの愛のネタバレレビュー・内容・結末

さよならくちびる(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

音楽ってなんていうか、ここでは表現しづらい、言葉じゃなくて音楽だから
2人にとって音楽とは自分自身であり相手でありそれを愛してくれる人、かもしれない

ツアーを行っている、その中で回想シーンが散らばっていて、その一つ一つのストーリーに3人がどういう人か語られている。
印象的なのは、2人の出会いとホームレスの話。ハルはレオにどこか不安や憧れがあり、レオもハルに尊敬と嫉妬が少しと、お互いに形の違う愛があると思った。

基本的に感情は表に出ないしやる気の無そうな2人に見えるが、自分達の音楽への想いやそれを愛してくれる人への感謝がライブのシーンから感じられる。

個人的に好きな曲は「誰にだって訳がある」同情や干渉じゃなくその訳をただ聞いて受け止めてくれる、それだけでいいのよねって思う。訳があって今を生きている、わかって欲しいわけじゃなくて、そういことだって言いたいだけ。知って欲しくて。素敵な歌詞、あいみょん 、、ありがとう。

函館公演の「たちまち嵐」を会場や外のみんなで歌うシーン、込み上げるものがあったな、、、音楽をやる事、ハルレオで歌う事、それを聞きに来る人がいる事、全ての事の意味に正解なんてない、異なって当然。でもそれが一致した瞬間に感じた。

勿論、歌は良い、良いに決まってる。でも面白いのが、それを歌うハルレオがちゃんとハルレオのものにしてる、少し驚いた。2人のために作った秦基博とあいみょん 、2人のものにした門脇麦と小松菜奈、拍手。ハルの声は太陽、レオのは月、という印象で、照らし照らされ、2人の関係性もそんな感じ。お互いに必要不可欠。その声を上手くハモリと主線で使えている「さよならくちびる」耳に心地良い2人の声。

深そうに見えて近い、薄そうに見えて遠い、音楽ってそんな存在かもな〜
愛