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さよならくちびるのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

さよならくちびる(2019年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

2019年作品

さよならがタイトルに付く映画をまとめて観てみようと思ってたひとつの、この作品をプライムビデオにて、鑑賞。


楽曲の邦楽POP系はうとくて、高校からジャズにのめり込んでた、変に背伸びしたような、テナーサックス吹きだったので、
歌詞が入らない、インストゥルメンタルやら、フュージョン、アシッドジャズ、ダンサブルなど、
演奏系が濃い楽曲が好きだった。

そういう意味で、若い男の子達がしそうなアイドルオタクにならなかった、いや、なれぬままだったのかな。笑

世代的には、働きマンして、左遷されAKB48の前田敦子さんが、グループ脱退(「私の事は嫌いになっても…」のあのお言葉の)を、ネットで知ったのはUS, NYにて。


そんな私でも、働きながら曲に励まされたり、癒されたりするのは、常で。

自分もバンド崩れではあったし、才能無くて、音楽留学を諦めた過去を悔い返して、

音楽武者修行に、楽器一本抱えて、失恋旅行して、極貧に生き、這い上がる厳しさや、

音楽業界やエンタメの裏側をブロードウェイやハリウッドで、みながら働くチャンスがあったのは、細やかな人生の喜びでもあった。

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さて、本題だが、

バンド活動が抱える、苦悩の青春に、21世紀は、Diversity教育を終えた時代に、性自認と言う、さらっとは通れない、それぞれの苦悩を織り交ぜたストーリー。

ハルレオっていい曲歌うなぁって素朴にファンになってしまった。
何だろうね?!この、心にサクッと突き刺さるいい歌詞。温かみのあるメロディー。

じわじわグァーと惹きつけられるというか、
それでもクールぶっちゃう、若さゆえの反骨というか。


バンドメンバーに恋愛禁止令は、自分たちのバンドでも鉄の掟だったので、
取り巻きの子に手を出す奴から抜けていくとか、
あったよな〜、青かったなぁと、懐かしい感は去来したものの、

一人の男と、(L)GBTQと(L)G(B)TQなのかな?

原作ご存知の方で、間違ってたら、遠慮無く教えてね!
好きになっちゃったり、取り合ったり、奪い合ったら、バンドが壊滅しちゃうって
分かるから、意地張り合いながら、
解散までのラストツアーを遂げてゆく。

長いバンド活動だと、機材やセットの一部も運ぶので、トレーラーなど大型特殊車両の免許持ちは、何人か仲間に居たりするが、

ジープ1台交代運転で、
ライブやgigに間に合うよう、スタジオ入りすれば
ぶっちゃけどうでもいいのは、
バンドマンが、付き合ったらダメな3種のBの
男達に選ばれちゃう、悲しい性(さが)

今回は、苦悩する二人のデュオに、伴奏する男性、三人の登場人物が出てくるが、

解散したら、、、ってね
考えたくもないバンドのテーマを描く。

平凡な盛り上がるスーパーバンドでもない、
地方でくすぶってるバンド仲間でも、
己の勢力図やら、力技で相手を対バンでなく、
腕力でぶちのめすとか、
昭和平成あるあるかなぁと、先輩バンドの
カバン持ちしてた、ガキの頃を思い出したりして。

ソロやフリーで喰えるまでは、ひたすらセッションメンバーに呼ばれるとか、
今夜のGigで、俺の稼ぎ幾ら?と

生きるのに、楽器メンテにお金は掛かるので、
every hand-to-mouth (あるもの全て食い扶持)状態だったりする中で
(エンゲル係数に、ぽしゃけ入り過ぎww)

上昇志向でメジャー目指せるのか?
ダメでやっぱりふつーな解散か?

平凡なテーマながら、
現代でのフォークのあり様位は、
少しエポックメイキングな描き方は
出来てたんじゃないかな?

私個人は、嫌いでない。
明るい健康的な映画ではないけれど、
色々衝突したり、何にも進化無い、誰も観客が飛び跳ねて喜びもしない箱を、温めて盛り上げてゆくのが、演奏と力量だから。

あまりネタバレはしたくないので、あとは、
ストーリーで。

因みに、私は、ベートーヴェンと同じかな?
死ぬ間際まで、音楽は好きで居たい、
典型的な、バンド系。(not Visual系 w)

なので、非モテなのは、ま、仕方ないよね!
_(┐「ε:)_ズコー


後付けで知りましたが、あいみょんさん、秦基博さんの、制作楽曲ご提供だったようで。

なるほどー、そう思うと、
女優さん、歌も歌うの上手いな!と二度美味しいそんな作りにはなってますよ。

音楽好きにも、そうでない方にも
お勧めします!

歌詞が無い演奏だと、本当に国境も信教も肌の色の違いも超えられる。

それは英語下手なまま、USに左遷されても、
週末路上Jazz manで、小銭稼いで、貧乏ベーグルをホットコーヒーにひたして食べてた、

本当にハングリーな時を生き抜けたので
そんな懐かしかを思い出させてくれましたよ。

昔バンドしてた方は、たまに喧嘩別れした仲間に、LINEしてみたり、
日本はまだ、FBJPの社名のままだっけ?
Metaのメッセンジャーで、連絡とってみるのも
悪くないかもよ!

初恋を引き摺っちゃうのって、男女関係ないんだって、学びもありました。

門脇麦さん、良かったな〜、また、アンニュイな雰囲気は、小松菜奈さんでジャストなキャスティング。

ありがとう、素敵なメロディーを!
楽曲提供者という生きる道も有るんだよなぁ、音楽。

^ - ^)ノ

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第11回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞(成田凌) ※『愛がなんだ』『チワワちゃん』『人間失格 太宰治と3人の女たち』『翔んで埼玉』『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』『ここは退屈迎えに来て』と合わせ

第41回ヨコハマ映画祭
- 日本映画ベストテン第10位
- 主演女優賞(小松菜奈、門脇麦)
- 助演男優賞(成田凌) ※『愛がなんだ』と合わせ
- 撮影賞(四宮秀俊) ※『宮本から君へ』と合わせ

第44回報知映画賞 助演男優賞(成田凌) ※『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』と合わせ


監督・脚本・原案:塩田明彦
音楽:きだしゅんすけ
主題歌:ハルレオ「さよならくちびる」 Produced by 秦基博
挿入歌:ハルレオ「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」 作詞作曲:あいみょん

製作:依田巽、中西一雄、定井勇二
エグゼクティブプロデューサー:小竹里美
企画・プロデュース:瀬戸麻理子
プロデューサー:根岸洋之、高橋尚子
音楽プロデューサー:北原京子
協力プロデューサー:村野英司
ラインプロデューサー:大日方教史

撮影:四宮秀俊
照明:秋山恵二郎
録音:鶴巻仁
美術:竹内公一
装飾:石田満美

スタイリスト:伊賀大介
ヘアメイク:倉田明美

編集:佐藤崇
サウンドエディター:伊東晃
スクリプター:近藤真智子
VFX:浅野秀二

助監督:毛利安孝
制作担当:小川勝美
アソシエイトプロデューサー:増山紘美

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会

制作プロダクション:マッチポイント
製作幹事・配給:ギャガ
製作:「さよならくちびる」製作委員会
(ギャガ、カルチュア・エンタテインメント、マッチポイント)
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