このレビューはネタバレを含みます
ある秘密で素直になれない拗らせ女子ハル(門脇麦)と自己破壊情動女子レオ(小松菜奈)と「愛がなんだ」のような女性に酷い事をして反省して真面目に生きようとする男シマ(成田凌)の三人がゴチャゴチャする青春ロードムービー。
オープニングからアバンタイトルにかけてがとにかく最高。
ダメ男の誘いにホイホイついて行く小松菜奈ちゃん、不機嫌な小松菜奈ちゃん、小松菜奈ちゃんショートボブの破壊力、小松菜奈ちゃんの透明感のある歌声だけでもこの映画を観る価値あり。
門脇麦ちゃんの透明感の中に芯のある歌声とそんな美しい歌声と反しての死んだような目も素晴らしいし、成田凌さんの厄介な女子二人を支えるいい男感も良かった。
秦基博さん、あいみょんさんの楽曲はめちゃくちゃ素晴らしいが曲数が少なすぎて物足りない。劇中何度も同じ曲を聴かされると飽きてしまう。
フルアルバムを作ってから映画を撮った方が良かったのでは?と思った。
あとライブや路上ライブのシーンで音が綺麗すぎとリアルに歌ってないような風に感じた。臨場感がなさすぎて残念だった…音が荒くてもいいから生歌が良かったなーと。
それと色々、謎の設定があってノイズになったのと、塩田監督の「映画はこういう演出をしなきゃダメでしょ?」って演出が押し付けがましかったり、ダサかったり…特に女子高生が急にさよならくちびるを歌い出すシーンはダサかった笑
最後にラスト、別れたはずの二人がシマの車に戻るシーンで走っている車の窓の景色が80年代のドラマと思うくらい合成で、観た瞬間は違和感ありまくりでドン引きしたんだけど、観終わってからよく考えたら、実はで二人は戻ってこなくて、あのラストは全てシマの妄想だと解釈したら、なんて切ない終わり方なんだろう。
コレはバンド版「ブルー・バレンタイン」だーっ❗️❗️❗️
2019年57本目
2019年劇場45本目