歩葉戸路素

ディープ・ブルー2の歩葉戸路素のネタバレレビュー・内容・結末

ディープ・ブルー2(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

新作の時レンタルして以来の再鑑賞

愛すべきZ級クソサメ映画

信じられないくらいチープで
初見時これが名作ディープブルーの続編だと受け止めれず夢であるようにと何度も願った
海に浮かぶハリボテほったて小屋が水上基地ってのでもうダメだった
序盤の密猟シーンもクソ長い
サメのCGがチープ

しかしそんなの全部誤差である
映像がチープだとかサメ映画ではどーでもいいこと
1との違いはなんといっても
襲い来るサメが稚魚ばっかという点!!
デカいサメは最初と最後だけで真ん中は延々とピラニアみたいなちっさい子ザメとの逃亡劇!!
えぇ…なんで…
だが子ザメなので倒しても次々襲ってきて、巨大ザメに喰われる以上に嫌なグロい死に方するのだが…(特殊メイクめっちゃ頑張ってた!)
群れなので倒すカタルシスがそもそもないのが残念すぎる
ただひたすら逃げるだけ
やられるだけやられてラストはダイナマイトで皆爆死(子ザメ死亡シーンすらない笑)という達成感ないのが…
ラスボスの巨大ザメも主役男女がギャグのごとく唐突に照明弾を撃って瞬殺する!
(照明弾で巨大ザメ倒せるのか!!?)
という脱力具合…

だが1のオマージュ場面は中々ドキドキする
サメが腕食い千切ろうとしたり、死なないだろうと思ってた人物を背後の水中から襲ったり
あと一応前作の黒人コックっぽいギャグキャラがいたりオマージュを感じる構図やシチュもあり1への愛が感じられる

悪役博士の動機がなんといっても珍奇で
『人工知能が人の脳を追い越し人類を支配する未来を阻止するため人間に移植する用の頭脳を持ったサメを作った』
らしい笑
なんだこの電波具合(笑)
ターミネーターの見過ぎだろ!
こんなおバカな動機で従業員よく従ってたなぁと笑った
それから博士が特殊な薬で頭脳が上昇するシーンあるが、完全に麻薬でラリってるようにしか見えなくて笑う

そんな無限にツッコミどころ山々なZ級サメ映画だが
メイキング観ると印象がガラッと変わる!
(この言い回しクソ映画レビューで良く使う…笑)
スタッフ皆撮影をウッキウキで楽しんでいて
ハンパない過去作『ディープブルー1』への愛を語り崇めるインタビューなどあり
コイツら本当にディープブルー1好きだったんだなぁと感心した
昔からディープブルーへの憧れがあり、自分たちで続編を作れることへの誇りを持っているのはマジだった
ただディープブルーを焼き回すのは嫌でオリジナルとして子ザメ要素を『アドリブ』で入れたとか!!爆笑
でも子ザメのCGが凝ってたり、本物のアニマトロニクス(手製サメのロボット)で撮影したり、ロケで撮影したり
決して手を抜いてるわけでなく、本当に面白い映画を作る気迫を感じた!
ただ少し空回りしただけなんだ…

こういうスタッフ&キャストが皆ご満悦に撮影する現場…

毎回思うけどね

なんでクソ映画の撮影現場ってこんな楽しそうなんだ!!?

メイキング込みで満点にしました
歩葉戸路素

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