えい

ジェニーの記憶のえいのレビュー・感想・評価

ジェニーの記憶(2018年製作の映画)
4.3
ジャニーズ問題で話題になったグルーミングが分かりやすく描かれていると聞き鑑賞。予想以上に良い作品で、最近観た中では断トツ良かった。
監督がドキュメンタリー作家というだけあって、真実や人の記憶の曖昧さについて繊細に描かれている。その一つの手法として、回想シーンがどことなく美化されて描かれていたり、、(その他ネタバレになるので割愛)という演出が面白かった。
性同意年齢が最近やっと改正された日本だけど、相手が幼くても本人に恋愛の意思があれば問題ないのでは?と思ってる人たちに是非この映画を観てほしい。
主人公は50歳近くなるまで自分の被害を認めることができず、グルーミングがどのように巧妙に行われるのかがとても分かりやすく描かれている。
少女時代の主人公はずっと年上男性と美しい恋愛をしたと(自分を守るために)思い込んでいる。児童性虐待問題の本質を描いており、映画という媒体だからこそ描けたと感じさせる名作。
えい

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