全ての描写に嘘偽りがないと感じられる。事実と彼女が見たものがきちんと可視化されていて素晴らしい。
暖炉のシーンは、ゾッとする。
わたしは間違いなく被害者であると、認めたくない。
ラスト、問い詰められた加害者の反応が、リアルで、救いようもないクズ。
それと同時に、問い詰めている被害者のほうがヒステリックで可哀想な女性。と視線を浴びせる女性たちがいるのが残酷。
ジェニファーフォックス本人が、ここまで細部までリアルに、被害者、加害者、関係者、傍観者を描いているというのは、
目を逸らしてはいけないという強いメッセージを感じる。
そしてこの映画を撮ることにより、彼女の傷も癒えてくれていたらいいな、と心から願う。