さーやorべりす

ヘイト・ユー・ギブのさーやorべりすのレビュー・感想・評価

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
4.0
スマホは大事。何かあればすぐ撮影しましょうと思える映画。
人種差別の話。

小さい頃、警察に止められたら何も抵抗せずに両手の指を五本ちゃんと開き、ダッシュボードに乗せること、身分証明書なども言われたとおりにすぐ出すこと、そんなこの世を生きていく為にどう円滑に黒人が見の危険を回避して過ごしていくかを父親から教わっていた主人公。

高校も白人のいる私立の学校に入れてもらった。
それも、地元だと発砲事件やらで勉強どころじゃない、治安悪すぎる。

高校は差別はないけれど逆に世間で差別的な事件が起きると「平等に生きる権利を!」なんてデモを起こし授業をボイコットする。なんだか利用されているみたいと主人公は感じている。
話し方も何もかも気をつけて生きている。

そんな主人公は地元のパーティ中発砲が起こり、幼馴染でファーストキスの相手の男の子に家まで送ってもらう最中警察に止められ、その男の子はヘアブラシを銃と勘違いされ射殺されてしまう。

ここから主人公の色んな葛藤やら成長、色んな危機を描いた映画。

なんとも言えんけど、今回のキーは「親がどうにか抗う為にも娘達を私立に通わせてる」ような教育ができる家族であってもここに住んでいる限りこういうことが起こるということだと思った。

怒りって感情は、怖く思えてしまう。
落ち着いて落ち着いてなんて言えないけど、安全な中で生きてきた自分からすると「まず銃社会だしなあ」とか「母親は引っ越そうって言ってたのに頑なに残ってたしなぁ」とか、ちょっと理解できないところもあった。
それでも娘がお父さんにいった「黒人としてじゃなく人としてをお父さんから学んだ」と言った言葉がグッと来た。