息吹

ヘイト・ユー・ギブの息吹のレビュー・感想・評価

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
4.8
今なお人種差別が根強く残っているんだという現実、現在のアメリカがよくわかる映画。
主人公が多感な時期の黒人少女で、親の思いを理解しつつも、黒人世界での自分の立場、白人がいる世界での自分の立場を使い分けて、本心を曝け出せずに過ごす毎日にとても共感できます。
世界は違えど、人種差別という問題がなくても、仲間外れにされたくなくて、周りに合わせて自分の本心は隠して過ごす人が多い現実と被り、理解出来るのではないでしょうか。
黒人街に未だ蔓延るギャングの存在。正直、これって一体いつの話しなの?と聞きたくなるくらい時代錯誤に感じてしまうほど、昔から何も変わらない差別と格差が今なお続いているのが現実なんですね。
ラストの主人公の言葉が、観ている私の胸に刺ささり、そのせいで、親友の少年が言っていた言葉がより胸に刺さる言葉として印象深く残りました。
息吹

息吹