アノン

ヘイト・ユー・ギブのアノンのレビュー・感想・評価

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
4.2
主人公がティーンだから人種差別に対する見方が大人より真っ直ぐで、自分との歳が近いこともあって、胸にド直球に訴えかけられる映画だった。

まさに今のアメリカのような背景で、とても身近な問題。

しかもその直接的な差別だけでなく、なんとなくニュースなどで人種差別について分かったような気になってしまっていることが大きな問題なんだろうな、と思った。知れば知るほど、本人たちが経験した本物の痛みを理解することは出来ない。

その中で16歳のスターが理不尽な社会に立ち向かう姿にとても勇気をもらった。これはスターと同じ若い世代に是非観てもらいたい。道徳の授業なんかでは分からない、教えてくれないことがいっぱいあった。「ニガーって言わなくても差別はできる。」

あと彼女のお父さんの言葉がめちゃくちゃ刺さった。重圧に負けてやらなければならない事から目を背けてはいけない、生きる理由が死ぬ理由。
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