手紙が紡ぐメッセージの暖かさ。
戦争を経て代筆業を営みながらも、
当時上司であった少佐を忘れられずにいるヴァイオレットの物語。
一人の少年との出会い。
現在を生きる少女が過去に触れる事で気付く当時の思い。
当人が何処かに感情を忘れてしまったのかのようなスタートから、段々と感情を蘇らせていく所が見所であり注視すべきポイントでもある。
普段は言えない事を手紙に込める。
それは未来へと残るし言葉で言うそれとはきっと重さも意味の深さも違ってくるもの。
戦争のあった現実と
それが終わった今の空間。
時間があの時のまま止まっているヴァイオレットに光は訪れるのか。必見。