大切な人に愛を伝える。
その大切さを伝えるシリーズ完結編。
そのためにツンデレキャラが3人ほど表れ、素直な気持ちを表現できずに物語のスパイスとして大いに貢献してくれる。
そんなツンツンなキャラの心が溶けていく時に、こちらの涙腺も崩壊していく。物語中間のツンキャラが最期に魅せるエピソードは泣きすぎて目が腫れそうだ。
おっさんが少女を手篭めにして18歳になるまで待った話にも見えるが、真摯に 「伝えること」の大切さを訴えかけてくるので気にならない。
手紙が廃れたとしても、他のコミュニケーション手段でも心を伝えることは出来ることを示す演出は粋だった。まさにSNS時代にも通ずる、コミュニケーションの重要性を描いている。
テレビシリーズと比べると、反戦に対するメッセージよりもヴァイオレットの人生の大きな帰結を描いている。そのためにウクライナ情勢を目の当たりにしている現在では少し甘めに見えてしまう。
それでも、あんな悲惨な事件のあった京アニがこの内容を描いたことは、本当に心に刺さる。
大切な人に、また逢いたい。
ただ、それだけのことが尊すぎる。